大切な思い出


昨日7月29日は父の命日でした。3年前のこの日も青空が広がるお天気で、私たちの悲しい気持ちと病室の窓の外に広がる晴れ渡る空とのギャップを感じたのを覚えています。

 

数ヶ月前から肩が痛いとよく話していて、整形外科でMRIまで撮り、診断は運動不足と加齢によるものとされていましたが、3年前の6月末自力で立てなくなり、救急で入院。そこからあっという間の1か月でした。

 

亡くなる前の日のことです。

容態が悪化したとの連絡があり、母と息子2人と一緒に病院にかけつけました。心配してかけつけた私たちを見て父は、特に変わった様子もなく、むしろ普段亭主関白で口数の少ない父が陽気に話し始めたのです。

孫2人には、とにかく何事も気合を入れて頑張るようにと。娘の私にはなぜかおどけて、ちゃんとご飯をつくりなさいと。そして「まりこ、まりこだよ」とさかんにうったえるので、私たちはこれはまずいことを話しているのでは‥と勘違いしてしまい一瞬不穏な空気に。わかってもらえないのにイライラした父の「まりこのCD!」の言葉に、高橋真梨子さんのCDを持ってきて欲しいという意味だとわかり一同ほっとする、というお笑いのような場面もあり、なんだか余命数日と宣告されたようには感じられなくて、まだまだ元気でいてくれるのかもしれないと錯覚してしまうほどでした。

でもそれは父の最大限の思いやりでした。

残されていく家族、特に母には亡くなる数日前から父らしくない言葉を母に伝えるようになっていました。

突然ボソッと「愛している」と母に向かって呟いた時もあり、そんなことを素直に表現する人ではなかったので、母も嬉しかったようで、「何?なに?」と聞き返し、「もういい!」とブスッとされるなんてことも。私もそんな父の姿を見たのは初めてでした。

そして亡くなる直前は母にたくさんの

「ママ本当にありがとう」「ママ頑張って」の言葉を何度も何度も繰り返し伝えていました。

最期の悲しい場面なのに、父といっぱい話し、時には笑い、悲しいけれど幸せな時間となったのです。

残していく家族に向けての父の目一杯の愛情表現と思いやりでした。

父の死後、母は父が残したいっぱいの言葉を支えに大切にしながら日々を過ごしています。

毎年この日を迎えるたびに、そんな悲しく、でもとても幸せな時間を過ごした日のことを思い出すのです。

 

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